古代三関の研究と歴史学入門

大学生・社会人向け歴史学入門。自身の研究テーマは「三関(鈴鹿・不破・愛発関)の成立起源と停廃理由」

歴史学科の授業選択について 〜取得可能資格と免許〜

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大学は高校までとは違い、受ける授業を自分で選択します。

入学して「どういう風に授業を選べばいいかわからない」や「どんな資格や免許を取れるの?」と思う学生もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は僕の出身学科でもある歴史学科の視点から、大学での授業の選び方と取得できる資格と免許に関して説明します。

単位について

大学を卒業するためには必修科目の単位をすべて取得し、且つ卒業単位数を取得する必要があります。

基本的に1つの授業で2単位もらえます。これは90分の講義15回分で1単位、その講義を受けるための自習の時間で1単位という計算です。

ただ、授業によっては1単位だったり、週2回の授業で2単位のものなど例外もあります。

また、免許や資格取得関連の授業をはじめとして、卒業単位にカウントされないものもありますので注意が必要です。

1年生からなるべく多く履修しよう

大学は必修科目を除いて、自分で履修する授業を選択します。

1週間朝から晩まで授業をぎっちり入れるというのはもちろんのこと、逆に全然授業を入れずに休みを増やすというのも個人の自由です。

ただ、1年間で受けられる授業の数は限られているので、単位数があまりに足りないと留年になったり、卒業に間に合わなくなる可能性もあります。

また、受けたい授業や必要な授業が同じ時間に重なってしまうと、いずれかは翌年度以降に回さないといけません。こうした事態が4年生の時点で起きると悲惨なことになります。

そして何より4年生になると卒業研究や就職活動でまともに授業に出られなくなってしまいます。3年生の間に卒業単位はほぼクリアしておくことをおすすめします。

そのため、1年生からなるべく多く授業を履修しましょう。

単位の認定と成績

ただ授業を受けるだけでは単位はもらえません。試験やレポートなどの提出物で良い成績を取る必要があります。

成績の付け方は大学によって様々ですが、僕の出身大学を例にすると

  • S(秀):90点以上・GPA=4点
  • A(優):80〜89点・GPA=3点
  • B(良):70〜79点・GPA=2点
  • C(可):60〜69点・GPA=1点
  • D(不可):59点以下・GPA=0点

の5段階で成績が付けられます。C以上であれば単位がもらえますが、Dだと単位不認定となります。

単位不認定となった場合、その授業の単位が必要ならば翌年度以降に履修し直さなけれなりません。

また、成績の平均値を表すGPA(Grade Point Average)という制度もあります。

成績に基づいてGPA0〜4点が付けられ、履修科目数で割って計算されます。単位不認定だとGPAが大きく下がることになります。

このGPAが基準より低いと免許取得のための授業を受けられなくなったり、就職活動の際に不利になる場合もあります。

先ほど「なるべく多く授業を履修した方が良い」と言ったものの、抱えきれない数の授業を取ってしまうと試験の準備やレポートが間に合わずに単位を落とすリスクも大きくなります。

試験100%の授業は要注意

授業によって評価の仕方は異なりますが、試験100%の授業は単位取得が難しい傾向です。

試験100%は文字通り試験のみで成績が決まります。言い換えれば提出物は成績に関係ありませんし、授業に一切出席しなくても試験で点数さえ取れれば単位がもらえます。

ただ、準備不足や難易度がシビアな問題を出されて試験に失敗してしまうと、他でカバーができないため単位を落としてしまいます。

無難に単位を取りたい人は、出席率や提出物で点数がもらえる授業を受けるといいでしょう。下駄を履かせてもらえるので単位も取りやすく高い成績も取りやすいです。

意識は低いと思われますが、うまく大学生活を送るひとつの手段ということで念頭に置いておくといいですよ。

歴史学科で取得可能な資格や免許

大学で授業を取る際にチェックするべきは卒業に必要な単位の他に、資格や免許を取得するための単位があります。

歴史学科は就職において潰しの効かない学科なので、何らかの資格や免許の取得を目指すことをおすすめします。

教員免許

学校の先生になりたいという人は教員免許の取得が必要です。

担当する科目ごとに免許がありまして、歴史学科の学生であれば中学の社会科、高校の地理歴史、公民が第1目標でしょう。

教員免許取得後、教員採用試験に受かれば学校の先生になれます。

しかし人気の職業なだけに、かなりの狭き門です。現役で必ずしも受かるとは限りません。非常勤講師や塾講師として働きながら教員採用試験を受け続けるというのも珍しくありません。

また、2009年4月より教員免許は10年ごとの更新制となり、更新するには30時間以上の講習が必要となりました。取って終わりの免許ではなくなったということですね。

地理歴史は公民とセットで取ろう

もし地理歴史の免許を取得して教員採用試験を受けるつもりならば、公民の教員免許も取得しておくべきです。

学校側としても両方教えられる先生の方が欲しいからです。

取らないといけない単位も増えて大変ですが、取得して損するものではありませんので少し頑張ってみましょう。

博物館学芸員

博物館学芸員も歴史学科の学生に人気の資格です。

指定された単位を取得して卒業すれば、学士と同時に博物館学芸員の資格が与えられます。

博物館にも様々な分野がありますが、歴史学科の場合は歴史・考古・民族分野を取り扱う歴史系博物館が対象でしょう。

ただし、博物館学芸員も狭き門です。退職してポストが空かない限り、新規の採用が行われないからです。

採用されるのはとても困難ですが、自分の専門とする分野を研究し続け、そして人々に伝えるという学問冥利に尽きる職業と言えます。

図書館司書

教員免許、博物館学芸員と並んで人気なのが図書館司書です。歴史学科に限らず多くの学生が取得を目指します。

図書館司書の仕事は貸出や返却の受付はもちろん、蔵書の発注や管理も含まれます。

博物館学芸員と同じく、必要な単位を取得して大学を卒業すれば資格取得となります。

図書館司書も例に違わず、資格を取得する人に対して採用枠が少ないため正規職員としての就職は狭き門です。

一方で非正規職員としての採用が多いそうですので、非正規から正規へとステップを踏んで目指すのもいいかもしれません。

学校図書館は司書教諭

司書教諭という資格もあります。これは図書館司書というよりも教員免許のオプションみたいなものと解釈した方がいいです。

司書教諭は学校図書館の運営を担う資格で、小・中・高校の図書館に1人置かなければなりません。

司書教諭の資格を取得するには教員免許の取得も必要です。つまり図書館司書の資格だけでは学校図書館で働けません。

学校側としては司書教諭を担える人が不足すると困りますから、教員採用試験において司書教諭もできるというアピールポイントとしても有効な資格だと思います。

とりあえず資格取得を目指すのもあり

もし教師や学芸員、司書になるつもりのない人でも、とりあえず資格取得を目指してみるのも良いと思います。

もちろんモチベーションが上がらなければ無理に授業を受ける必要はありませんが、社会人になってからだと取得のハードルが上がるものばかりだからです。大学に在籍しているというだけでかなり優遇されているわけです。

それに資格取得に向けて授業を受けていると必然的に卒業単位も埋まっていきます。

僕は2年生まで教員免許の取得を目指して授業を受けていました。ただ、3年生になった時点で民間企業への就職を目指すことにして教員免許の取得をやめました。

そこで卒業まであとどれぐらい単位が必要かを確認すると、残っている必修科目だけで卒業できるところまで来ていたのです。

何か目標とする資格があれば、卒業までの道標となってくれるのです。消極的な考え方かもしれませんが、入学したのはいいけど何の授業を受ければいいのかわからないという人は資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

ただし、上述しましたが免許や資格取得のための授業は卒業単位にカウントされないものもあるので注意してくださいね。