古代三関の研究と歴史学

三関(不破・鈴鹿・愛発関)の成立年代と停廃理由について、大学時代の歴史学科で書いた卒業論文をリライト

歴史フィールドワーク(歴史散歩・史跡探訪)のススメ

歴史は本や映像で学ぶこともできますが、その舞台となった史跡へ訪れることも大きな学習になります。

また、歴史の舞台を巡ることは観光的な要素も含まれるため、趣味や娯楽としてもおすすめです。

こうした歴史散歩や史跡探訪を、このブログでは歴史フィールドワークと呼んでいます。

歴史フィールドワークとは

フィールドワーク(field work)とは、現地に訪れて研究対象を直接観察したり資料を採取する調査技法です。

歴史フィールドワークは文字通り研究対象が歴史のフィールドワークです。

歴史散歩や史跡探訪と同様に、歴史の舞台や文化財を巡ることで歴史の知見を深めることを目的とします。

歴史フィールドワークとの出会い

僕が歴史フィールドワークという言葉を初めて知ったのは高校時代でした。

出身校である京都府立洛東高校では、自分の興味のあるコースを選んで専攻する総合選択制というシステムがありました。

僕は人文社会コースを選び、そのコースのカリキュラムで歴史フィールドワークという授業がありました。それが歴史フィールドワークとの出会いです。

まずは地元から

歴史フィールドワークの授業の中で山科本願寺跡や中臣遺跡など、地元・山科の史跡を巡りました。

そういうことで最初の行き先に迷ったら、まずは地元の歴史フィールドワークをおすすめします。地元であれば交通費もかかりませんし、道に迷うことも少ないです。

それにどれだけ普段何気なく歩いていて見知った道であっても、実は重要な史跡が隠れていたりするものです。

歴史を通して地元を見直すと、いろいろと新しい発見があって新鮮ですよ。

歴史フィールドワークの参考図書

歴史フィールドワークを実施する際には、その場所について予習をしておくと散策しやすいです。

山川出版社「歴史散歩」シリーズ

京都府の歴史散歩〈中〉

京都府の歴史散歩〈中〉

おすすめは山川出版から刊行されている歴史散歩シリーズです。

リンクは僕の地元であり現在の居住地でもある山科区と伏見区が掲載されている『京都府の歴史散歩(中)』です。

高校の歴史フィールドワークの授業では、この本の旧バージョンを使用しました。

この本は各地域の郷土史について触れている部分もありますが、主に文化財について網羅されています。

僕はこの本で紹介されている文化財をすべて写真に収めるという方法で歴史フィールドワークを楽しみました。

ちなみにこの本を選んだのは内容からではなく、編集に僕の大学時代の恩師が携わっていたからです。ただそれだけで買ったのがこの本との出合いです。

もちろん使用に堪える内容ですし、それに山川出版は歴史教科書の最大手ですから信頼できる本と言えるでしょう。

山川出版社『図説歴史散歩事典』

図説歴史散歩事典

図説歴史散歩事典

同じく山川出版から出ている『図説歴史散歩事典』。この本は高校の歴史フィールドワークの授業で手に入れてから、現在まで手元に残しています。

干支から西暦への計算方法だったり、寺社の伽藍配置や文化財などの解説が図と共に説明されています。

この本は最初から最後まで続けて読むというよりも、わからないところがあったら読むという感じですかね。

著者は古代史の井上光貞氏。井上氏といえば中公文庫から出ている『日本の歴史① 神話から歴史へ』を読んだことのある人も多いのではないでしょうか。

日本の歴史〈1〉神話から歴史へ (中公文庫)

日本の歴史〈1〉神話から歴史へ (中公文庫)

Googleマップを駆使しよう

「歴史散歩」シリーズは文化財や史跡の説明はされていても、地図でその場所を教えてはくれません。

そこでGoogleマップを使ってあらかじめ場所を確認しておくと効率よく回れます。

ただ場所を検索するだけではなくて、マイプレイス機能で目印をつけておくと現地で迷うことが少なくなるでしょう。

移動手段

歴史フィールドワークを行う際は移動手段も考えなければなりません。

どれも一長一短なので、場所に適した移動手段を使うようにしましょう。

徒歩+公共交通機関が基本

最も基本でありおすすめなのが徒歩+公共交通機関です。

クルマが走っていない時代はあっても、人が歩いていなかった時代はありません。最も歴史に近づくことができるのが徒歩です。

それに徒歩は速度が出ませんから、目に留まるものも多くなります。普段はバイクやクルマで見向きすることなく通っていた道も、歩くことで新たな発見があるかもしれません。それも歴史フィールドワークの醍醐味です。

徒歩の場合は電車やバスなどの公共交通機関を併用するケースが多いです。その地域の交通事情を知るという点でもおすすめです。

ただし、地域によっては電車やバスの本数が限られており、ダイヤの制約を受ける可能性があります。

また、近くに駅やバス停が無く、歩いていくには距離が遠い場所へ行くには難しい場合があるので注意が必要です。

歴史フィールドワークはダイエット目的にも推奨

歴史フィールドワークは広範囲を歩き回るのでとても体力を使います。言い換えればとても良い運動になります。

僕は元々痩せ体型なのでどこまで効果があるかわかりませんが、歴史フィールドワークダイエットなんていかがでしょうか。

たくさん歩いた後はついついおいしいものを食べてしまいますがね。

自転車があれば時間と体力の節約になる

徒歩よりも自転車の方が圧倒的に効率良く回れます。移動速度はもちろんのこと、体力面でも自転車があると心強いです。

特に勾配が緩やかな坂道に関しては、上りも下りも徒歩より自転車の方が体感しやすいです。地形を調べたいという場合に自転車は良きツールとなり得るでしょう。

問題があるとすれば公共交通機関との併用が難しいこと。地元での歴史フィールドワークか、あるいは公共交通機関で移動してから現地でレンタサイクルを使用するという方法で使うことになります。

長距離移動はバイクがおすすめ

バイクは最もテンポ良く移動ができると思います。自転車よりも速く、クルマよりも小回りが効きます。駐輪スペースもそれほど気にしなくても大丈夫です。

それに電車やバスを使って移動しなければいけない距離でもバイクなら十分範囲内です。50ccの原付でも大きな武器となるでしょう。

もちろん免許を持っていなければ使えません。それにバイクの速度だと史跡を見落とす可能性もありますし、探しながら運転するのは非常に危険です。

クルマは制約がおおくて非推奨

クルマで現地を移動するのはあまりおすすめできません。

行ったり来たりを繰り返すのでその度に乗り降りするのは非常に面倒です。また、駐車する場所に困った挙句に駐禁を取られてしまうかもしれません。

その一方で現地までの行き帰りの移動手段としてはとても優秀です。特に歴史フィールドワークが終わった後は歩き疲れているので、そんな時にクルマがあるととても助かります。

そういう時は駅の近くに停めておいて散策は徒歩と公共交通機関を使うライド&パークがおすすめです。

もちろん免許は必要ですし、クルマを買うにしても借りるにしてもお金はかかります。さらに駐車代と燃費も考えなければなりませんのでコスパはかなり悪いです。

おすすめのデジカメ

せっかく歴史フィールドワークに行くならば記録として写真を撮りたいですよね。

画質的にはスマホでも十分かもしれませんが、撮影のしやすさは圧倒的にデジカメの方が上です。

それにスマホは地図や調べ物をするなどにバッテリーを温存しておきたいところです。そういうわけでデジカメの使用を強く推奨します。

撮影にこだわるならばデジタル一眼レフやミラーレス一眼も良い選択肢ですが、持ち運びと取り回しのし易さを重視するとコンデジがおすすめです。

そして歴史フィールドワークをする上では明るいorズームができるレンズを搭載したものを選ぶといいでしょう。

その両方を兼ね備えたコンデジはなかなかありませんので、明るいコンデジとズームができるコンデジの両方を紹介します。

暗い撮影シーンが多い

史跡の代表格といえば神社仏閣です。ただ、神社仏閣は建物内や木陰といった暗いところが多いです。

手ブレを防ぐためにフラッシュや三脚の使用が考えられますが、文化財のある場所ではフラッシュと三脚の使用が禁止されている場合が多いです。

フラッシュは強い光で文化財を傷めるため、三脚は誤って床や壁を傷つける可能性があるからです。

そこでシャッター速度を稼げる明るいレンズを搭載したコンデジの出番というわけです。

パナソニック LUMIX DMC-LX9

明るいレンズを搭載したコンデジということで、パナソニック LUMIX DMC-LX9をおすすめします。

レンズの明るさの指標としてF値があります。F値は数字が小さければ小さいほど明るくなります。

一般的なコンデジがF3.6程度なのに対し、DMC-LX9はF1.4のレンズを搭載しています。これは現在販売されているコンデジの中でもトップの明るさです。

F値はズームすればするほど暗くなるのが一般的で、DMC-LX9も例に違わず暗くなるのですが、それでもF2.8と明るい水準です。

立ち入りが制限されている場合がある

史跡は目の前まで近づけるものばかりではなく、柵などで立ち入りが制限されている場合もあります。

撮影の対象がすごく遠くて小さくしか写せないという時に、大きくズームができるコンデジがあるととても便利です。

また、被写体の形を正確に写そうと思うとある程度ズームする必要があります。広角だとバースがつくことで歪んで写ってしまうからです。

他にも圧縮効果といって背景を大きく写したいといった表現方法も大きくズームができるコンデジのメリットです。

パナソニック LUMIX DMC-TX1

Panasonic コンパクトデジタルカメラ ルミックス TX1 光学10倍 ブラック DMC-TX1-K

Panasonic コンパクトデジタルカメラ ルミックス TX1 光学10倍 ブラック DMC-TX1-K

ズームができるコンデジということでおすすめしたいのがパナソニック LUMIX DMC-TX1です。

ここまでくるとパナソニックの回し者と思われそうですが、歴史フィールドワークにおけるニーズを満たしてくれている優秀なメーカーだと思っています。

どれぐらいズームできるかという指標として焦点距離があります。先述のDMC-LX9が24-72mmの3倍ズームなのに対し、DMC-TX1は25-250mmの10倍ズームです。高倍率ズームと呼ばれるレンズで、広角から望遠までこれ1台で済ませられる便利なコンデジです。

海外ではTZ100の型番で流通しており、TZはTravel Zoomの略です。つまり旅行のどんなシーンでも最適なズームレンズを搭載したコンデジというわけです。

望遠するとF5.9とかなり暗くなってしまいますが、広角ではF2.8と明るい水準です。こうして見るとDMC-LX9の明るさが際立ってますね。

ちなみに後継機種としてDC-TX2が発売しています。

24-360mmの15倍ズームと広角・望遠ともに強くなっていますが、広角の明るさがF3.3と暗くなっているのが気になります。

日常使いならばこの程度のズーム域と明るさならば大きな差ではありませんので、最新機種が欲しければDC-TX2、安く手に入れたいならばDMC-TX1という選び方でいいでしょう。

シーンに合わせてデジカメを選ぼう

明るさかズームか、どちらを多く必要とするかでデジカメを選ぶといいでしょう。

ざっくり分けると、神社仏閣や城など観光地となっていそうなところを多く巡るならば明るいDMC-LX9、自然や街中にある史跡を多く巡るならばズームのできるDMC-TX1がおすすめです。

ちなみに僕は両方のデジカメを持っています。歴史フィールドワークに出かける時はDMC-LX9とDMC-TX1の両方を持っていき、状況に応じて使い分けています。

おすすめのバッグ

デジカメを持ち歩く場合、普段使うバッグに無造作に入れると衝撃が加わりやすかったりゴミやホコリがデジカメの中に入ったりしがちです。

そこでカメラバッグを使いたいところですが、デジカメや必要最低限の荷物が収まって且つ軽量に済ませられるものが欲しいですよね。

僕が使っているのはニコンのショルダーバッグ。ショルダーバッグやメッセンジャーバッグは荷物の出し入れがしやすいのでおすすめです。

中にマジックテープで着脱可能なクッションボックスが入っており、仕切りを調節してコンデジ2台が入るようにしています。

クッションボックスの脇に小さいペットボトルも入ります。ミニ三脚ぐらいなら入りそうですね。あとはクリーニングペンや予備バッテリーなどの小物類を詰め込んでいます。

ファスナー付きのポケットに長財布を入れていますが、スリが怖いならばクッションボックスの隙間に入れるのもOK。他にもリーフレットや新書ぐらいなら余裕で入ります。

コンデジ1台であれば小さいカメラポーチに入れて、普段使いのバッグに備え付けるというのも1つの手です。

歴史フィールドワークへ出かけよう

まずは地元の神社仏閣などから始めて、慣れてきたら隣町へ足を伸ばしたり少しマニアックな史跡を探してみたりするといいでしょう。

そのうち自分の専門とする分野を追求していくのも楽しいですよ。僕の場合は親しみのある山科区や伏見区を重点的に巡りました。

今後は卒業論文のテーマにもした三関の歴史フィールドワークをやっていきたいなと思っています。

そしてつい先日鈴鹿関の歴史フィールドワークを実施してきたので、そのレポートを書きました。以下のリンクからどうぞ。

www.kodai-sangen.com